Liar
「Liar」という曲は、主人公が”自分”でありながら、その”自分”が男なのか女なのか、私なのかあなたなのか、あるいは彼なのか彼女なのか、それをどこにも表現していない、実はそんなフェイクの隠された歌詞になっている。
”本当の事を言い合っても 何も変わらないかもしれない”と
変化を求めているくせにね いつもそうやって言葉を噤む
”Liar”は心の闇を描いた楽曲でありながらも、聴く人によっては自分に置き換えて考えさせられる、そんな自問自答を誘う歌と言えそうだ。
通常のライブではアコースティックバージョンで演奏する事が多く、MICOの絶妙な表現力とその歌唱力に圧倒される楽曲だが、元々の原曲はハードな楽曲だった。
アルバムバージョンでは、ハードなギターサウンドに加え、ダブルコーラスや声色を若干デジタル的に仕上げること等、細かいアレンジにより、より強い心の闇を表した思わず引き込まれてしまう仕上がりになっているのではないだろうか。
2016年に制作されたミニアルバムに収録するにあたり、この曲だけは果たして”LoveSong”と言えるのか疑問を感じるかもしれないが、実はこの曲も立派な”LoveSong”なのだ。
最初から決まっていたんだ
弱かったのは、自分だったね
受け止めないで、自暴自棄になって・・
あぁ、カッコ悪い
そう、この曲が表現している”Love”とは、”自己愛”。
自分自身に自問自答して辿り着く結論は、反省からそれを次のステージへ進もう決断していく自己愛なのだ。
“Liar”視聴
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収録アルバム名
Departure
リリース
2016年11月13日
作詞・作曲
MICO