歩
MICOが綴る物語にはいつもリアリティのある世界がそこに存在している。
きれいな言葉を並べる歌詞は、この世界に溢れるほど存在するし、それを望む人も多いだろうけれど、MICOは現実の”どうして?””なぜ?”を惜しみなくメロディーに乗せる。
どれだけ頑張ってみたって
上手くいかないことばかり
生きていれば いろいろあるよ・・・なんて
もう聞き飽きたよ
今のすべてを受け止めてしまうこと。
そこには絶望感しか生まれないかも知れない。
自分なんて・・・という悲壮感が芽生えてしまうだけかもしれない。
どれだけ頑張ってみたって
上手くいかないことばかり
生きていれば きっと
いつか芽が出て 花が咲くだろうそれまで慣れないコーヒー片手に
今日も、頑張ってみるよ
「それでも・・・」
MICOの歌からはそんなセリフが聞こえてくる。
その先の未来へ一歩踏み出す勇気をMICOの歌は与えてくれる。
「歩」(あゆみ)という曲は、なぜ「歩み」では無いのだろうか?
将棋には「歩」(ふ)という駒がある。
「歩」は将棋の世界では、一歩ずつしか進むことが出来ない。
横や斜めに進むことができない、ただ前にしか進めない駒だ。
でも「歩」が一歩、また一歩と歩を進めることで、他の駒達は自分達の力を発揮する事ができるようになる。
将棋の世界で「歩」は無くてはならない存在であり、「歩」は決して諦めない駒と言える。
なぜならば、歩は愚直にただただ前に進み続けながら、一歩、また一歩、止められてはまた進み、そうやって倒されても倒されても、何度だって起き上がり進み続ける。
そして、「歩」は相手の陣地に入ったときに、”金”へと変化し王手をかける最強の駒になるのだ。
”歩” 視聴
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リリース
2018年11月11日
作詞・作曲
MICO