Destination
この”Destination”という意味は”目的地、行き先、到着地”といった訳され方をする。
そしてこの曲もまた男目線で書かれている、MICO特有のストーリーに覆われた曲でもある。
一言でこの曲を表面的に語るならば、”ずるい男”のストーリーなのだが、これをラブソングとして位置付けているのはなぜだろうか?
あなたとの”一秒”を積み重ねていくほど
全てが当たり前に変わり、埋もれていく
夜が明けるまで話した 明るい僕等の未来は
街頭の中で、ただ移ろいでいく
男はひたすら自分の夢を追い求め続けている。
そして男を気遣い、自信すらも不安に捕らわれながら、それを耐え続けていたもう一人の存在が見える。
「もう頑張らなくていいよ」と
凭れる小さな体
力の抜けた声に愛しさすら覚える
肩を抱き寄せる僕は、きっと狡い(ずるい)男だろうな
今すぐに僕を、強く突き放してよ
”Destination”の原曲はバラード曲であり、かなりダークネス感漂う曲調だったが、アルバムバージョンではフルバンド編成にしてハードな曲に激変している。
それはこの曲に潜んでいる、自分の狡さを知りながらも走り続けてきた男の、後悔と期待、そして人間臭さを表すには、ハードでありながらも哀愁漂うサウンドが欲しかったからではないだろうか。
流れて辿り着いた先に
もし、またあなたがいたら・・・
”Destination”は、ただひたすらに夢を追い続けながら、がむしゃらに生きてきた一人の男の成長の歌であり、その終着点にいた、もう手に入れる事の出来ないであろう、最愛の女性へ向けた愛の歌なのだ。
”Destination”視聴
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収録アルバム名
Departure
リリース
2016年11月13日
作詞・作曲
MICO