「僕がそっと抱きしめるから」はシンプルなピアノ弾き語りの音源として、1曲のみCDでの販売しかしていない楽曲だ。

実はこれには訳があり、この曲はある一人の女性の為だけにMICOが書き下ろした特別な曲になるので、フルバンドでの音源化や配信サービスも行わずに、本人によるピアノ弾き語りのみという、貴重な立ち位置の楽曲になったのだ。

堅く閉ざされた　その心に少しでも触れたくて
閉ざされた君の心を開く鍵になりたい

社交的に見えていながらも、なかなか本当の心を開けずにいた一人の女性へ、”僕”はこう語り出す。

君が自分を嫌うのなら
僕がその分　君を愛するよ
訳もわからず　泣いたっていい
そっと君を抱きしめるから

「僕がそっと抱きしめるから」は、ただ一人の女性に為だけに、無理に笑顔を作らなくていいんだよ、泣いたっていいんだ、ただ一つだけ約束して欲しい、”僕”の前から消えないでね、と歌う。

僕はそばにいる事しかできないけれど、頼ってよ
僕がそっと抱きしめるから

これはMICOから心を込めたメッセージソングであり、”私は歌うことしか出来ないけれど、本当に辛いならば私を思い出してね”と言っているようにも聴こえる。

ライブではフルバンド編成で演奏されることもあるが、販売用の音源としては、何も足さないしそのままの弾き語り曲としている。

それは、MICOからこの女性に対してのメッセージが、永遠に色褪せることなく続くことを願った、MICOの願いが込められているからだ。

”僕がそっと抱きしめるから” 視聴