HOME
「HOME」は、MICOの代表曲とも言えるアルバム『HOME』のリード曲だ。
ピアノ弾き語りで歌ってきた楽曲を、アルバム「HOME」制作にあたり、歌詞の意味から再度考えて、全編全てにアレンジを加えている。
アルバムに収録された「HOME」は、言わば「真・HOME」と言っても良いのかもしれない。
家族を想い「HOME」と名の付いた楽曲は世の中には沢山あるし、それらはどれも、とても温かい曲が多い。
MICOの「HOME」は、東京に憧れ田舎から上京してきた”僕”が、悩みながらも前に進んでいくという、リアルでちょっぴり切なくなる楽曲だ。
満員電車から眺める 夜の東京の街は
綺羅びやかで 華やかだけれど
どこか寂しく思えた
東京へ夢と希望を描いて上京してきた”僕”の毎日は、思い描いたものとは違い、立ち止まることさえが出来ない、息苦しいものだった。
例えその場に立ち止まっても、誰も見向きもしてもらえない、そんな冷たさを感じた。
「ご飯食べてるの?」「たまには帰っておいで」と
その言葉に 泣きつきたくなる
温かい田舎の家族の言葉を思い出し、このまま東京の暮らしを捨てて家族の待つ懐かしい田舎へ帰ってしまったら、どれだけ気持ちは楽なのだろうか。
お父さん お母さん
みんな元気かなぁ・・・
僕はみんなに会いたいよ
そして”僕”は1日の終わりに今日もまた夜空を見上げるのだ。
MICOの「HOME」は、リアルな現実を鋭く描写しながらも、懐かしい家族の温かさを思い出させてくれる。
そして、疲れた都会の暮らしの中で頑張っている”僕”へ、「もう少し頑張ってみよう」と背中を押す。
僕の居場所がここにもある
もう少し、ここで頑張ってみるよ
MICOというシンガーには、日本とフィリピンという2つの田舎がある。
そして、20年来一度も会っていなかった異国の家族が、自分を応援してくれている事を知った。
頑張ってきた自分の歌に耳を傾けて聴いてくれる人達がいる事を知った。
そうした背景の中で、自分を支えてくれる全ての人達へ感謝を込めて書いた曲が「HOME」だ。
MICOの「HOME」は、都会で頑張っている全ての人の心に刺さるのではないだろうか。
「今」を必死に生きていこうと頑張っている人達の背中を、「もう少し頑張ってみよう」と押してくれる、この曲はそんな応援歌なのかもしれない。
”HOME” 視聴
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収録アルバム名
HOME
リリース
2018年11月11日
作詞・作曲
MICO