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Piece

恋人との心の距離感を歌った、アルバム「HOME」では2曲目に収録された明るいアップテンポなナンバー。

恋人に対する心の変化と男のずるさを、「MICO」らしい表現を使って描いている。

ライブではバンド編成のときに歌われる事が多いようだ。

君の言葉がノイズ音に

僕はそれを聞いているふり

そうやってすれ違って、離れてって、でも放さなくて

明るく軽快なリズムでありながらも、歌詞自体は決して明るいわけではなく、自分に非があると知っていながら、彼女を放さない、ずるい”僕”がここには存在している。

心に空いてく小さな穴、覗き込んでは見て見ぬふり

そうやって、いつだって逃げてた

MICOの描き出す歌の世界は、今の現実をリアルに受け止めながら、最後にはそれを乗り越えていくといった歌詞が多いのだが、この”Piece”にしてもそうだ。

主人公である”僕”の心の変化を巧みな表現で描写しながらも、「君の小さな手」を握って大事な事を思い出すのだ。

こうやって何度だって、寄り添って、手を取り合って

心に空いた小さな穴 君の優しさで埋まってゆく

生きていくということは、ずっと何の変化も無くただ日々が過ぎていくというわけではない。

たとえ僅かなことでも、常に何かが変化をしていて、それでも大切な何かを思い出しながら、立ち止まったり乗り越えたりしたりしながら、誰もが生きているのではないだろうか。

この曲のタイトル”Piece”は、パズルのピースの事を指していて、他のどれとも同じではない1つの”ピース”といった意味で使っているのだが、肝心の”Piece”という言葉は曲中に一度も登場しない。

それは、恋人の日常の中にある心の変化を描いた歌でありながら、結局、心に空いた小さな穴”を埋めてくれたのは、”君”という名前の”Piece”(ピース)だった、というストーリーだからなのだ。

”Piece” 視聴

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収録アルバム名

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リリース

2018年11月11日

作詞・作曲

MICO